クロストーク

02
数字で現場を支える、
麻生セメントのコスト管理チーム

上司×部下

麻生セメントは、地域とともに歩み、社会インフラを支えてきた基盤産業です。
今回の対談では、現場と本社をつなぐ「コスト管理」という仕事を軸に、数字の先にある現場の努力や、人と人との関わりについてお話を伺いました。

工場に足を運び、実際の設備や働く人の姿を見ることで、数字が「意味を持つ情報」に変わること。
部門を越えた対話を通じて、会社全体をより良くしていこうとする姿勢。
そこには、長い歴史を持つ企業でありながら、風通しの良い関係性と、着実に成長できる環境が息づいています。

麻生セメントで働くことのやりがいと誇りを、次の世代へ届けたい。そんな想いが伝わる対談となりました。

プロフィール

N.M

財務部 コントローラーグループ
2009年入社

M.L

財務部 コントローラーグループ
2024年入社

現場を動かすのは、人と数字
営業・生産・財務、3つの視点から見た麻生セメントの仕事

  • 今日はよろしくお願いします。
    普段は数字を通して話すことが多いのですが、今日は少し視点を変えて、仕事の背景や想いについても話せたらと思っています。

    私たちは財務部コントローラーグループに所属していて、いわゆる「コスト管理」を通して会社の数字を支える役割を担っています。私は経営管理部門として全社の数字を取りまとめる立場です。
    主な業務は、予算と実績を取りまとめた数値の管理と分析です。毎月、各工場で行われるコスト会議に参加し、数字の背景や変動要因についてヒアリングを行っています。また本社では、関係部署へ月次の損益を「対予算・対前年」で比較しながら報告し、その内容が経営層へと共有されていきます。
    M.Lさんには、各工場のデータをまとめてもらっています。

  • 同じく財務部コントローラーグループに所属しています。
    現在は両工場のコスト管理を担当していて、週のうち4日ほどは工場に足を運んでいます。
    各工場の原価燃料費などのデータを集めて分析し、月次の報告や改善提案につなげるのが主な仕事です。現場の数字をそのまま本社に伝えるのではなく、「この数字が何を意味しているのか」を考え、意味づけをしてつなぐことを意識しています。

  • 今日は、「現場と本社、それぞれの立場から見える仕事のリアル」をテーマに話していきましょう。私たちは、現場の動きを一番近くで見ながら数字を扱う、まさに橋渡し役なんですよね。
    M.Lさんは、実際、工場に行って数字を見るわけですが、本社で見るのとでは印象も違うんじゃないですか?

  • そうですね。現場で見ると、「この数字の裏で、誰がどんな動きをしているか」がイメージしやすくなります。

  • その感覚を持ってくれているのは、すごくありがたいです。
    私のほうでは、その情報を全体の視点で整理して、経営判断につなげています。

立場は違っても目指す先は同じ
仕事を支える信頼関係

  • 私から見たM.Lさんは、とにかくコミュニケーション力が高いですね。明るいですし、工場の方ともすごく自然に関係を築いているなと感じます。日本に来てまだ3年と聞いていますが、言葉の選び方が本当に丁寧で、相手にどう伝わるかを考えて話しているのが伝わってきます。

  • そう言っていただけると嬉しいです。

  • そういうところが、工場の方との距離を縮めている理由なんだと思います。こちらが構えすぎずに話せると、向こうも本音を話してくれますからね。

  • 私から見たN.Mさんは、とても話しやすい上司だと思っています。何でも話を聞いてくださいますし、会社に長くいらっしゃるので、誰がどこで何をしているのかなどの社内の流れをよく分かっていて。困ったときに相談すると、道筋を示してもらえる安心感があります。
    あと、細かいところまで気を配ってくださるのも印象的です。会議資料の作り方や、どうすれば議題がスムーズに進むかなど、そういう部分まで教えてもらえて勉強になります。
    堅牢な判断力を持っておられるので、すごく頼りにしています。

  • ありがとうございます。
    数字を扱う仕事なので、私自身も周りの方も、やはり細かく確認することが多くなります。もちろんその細かさが、工場へ説明するときには大事な部分となりますから、そういったところもしっかりと伝えていきたいなと思っています。

数字の先に見えてくるのは、
現場で積み重ねられた日々の努力

  • 日々数字を見ている中で、「これは現場が頑張っているな」と感じる瞬間はありますか?

  • ありますね。単月で見ると、どうしてもトラブルや休転、故障などで数字の波は大きくなります。
    でも、1年単位で平均を見ると、傾向がはっきりしてきます。
    例えば今年だと、原材料の使い方が改善されていて、数字としても良くなっています。それを見ると、「工場が頑張ってくれているんだな」と感じて、すごく嬉しくなります。その成果をきちんと伝えることも、私たちの大事な役割だと思っています。

  • 数字を見て終わりじゃなくて、「これは現場がやった結果なんだ」と言語化してお伝えするところまでが仕事ですよね。私も数字を見るときは、「この結果の裏にどんな行動があったのか」を考えるようにしています。

  • 「人の努力が数字で見える」瞬間、大きなやりがいを感じています。

  • とても良い表現ですね。
    産業廃棄物の活用なども、環境への貢献とコスト削減の両方につながっていますし、数字として良い傾向が出てきています。
    コントローラーの仕事って、問題点を指摘するだけじゃなくて、良いパフォーマンスをきちんと共有することも大切なんですよね。数字は、現場の努力を証明するものでもあると思っています。
    コスト管理の数字って、実は“現場の努力を証明するもの”なんですよね。

  • 工場では日々いろいろな工夫が行われているので、その成果をフィードバックしないと、良かったのかどうかが分かりません。結果を共有することで、みんなが同じ方向を向けるようになる。その状態をつくることも、コスト管理の大切な役割だと思っています。

答えは数字の中にあるのではなく、現場との対話から引き出すもの

  • 工場や本社とやり取りする中で、印象に残っていることはありますか?

  • 問題解決の始まりは、まず「認識」だと思っています。数字を見て、予算との差が大きいときに「何か起きているかもしれない」と気づくことが大切です。私たちが直接解決できることは少ないですが、そこから現場の方と話して、「今月、何か変わったことはありましたか?」と聞く。そのやり取りの中で原因が見えてきて、次の改善につながっていくのが面白いと感じます。

  • 最初から答えを持っていくんじゃなくて、一緒に探す感じですよね。
    数字の原因って一つじゃないことがほとんどなのですが、忙しい中でもM.Lさんが工場の方と丁寧にコミュニケーションを取りながらヒアリングしてくれているので、本当に助かっています。
    M.Lさんは冷静でバランスの取れた方なので、どんな時でも落ち着いていて、周囲との調整力が高いなと感じています。

  • 以前、両工場で、燃料原価の変動が大きかった時期がありました。その際、ヒアリングをして原因を整理することにより、“季節要因や稼働状況の違いが大きく影響している”とわかったため、それを本社へ報告したのですが、「背景まで理解できると分析が一段と深まるね」と言ってもらえて、とても嬉しかったのを覚えています。

  • あの件はよく覚えています。
    M.Lさんからの報告があったことで、経営層への説明もスムーズに進みました。
    数字に“理由”が添えられるだけで、本社や経営層への説明もぐっとしやすくなりますよね。

見えるのは数字
でも向き合うのは、会社そのもの

  • コスト管理の仕事について、やりがいや難しさを感じるのはどんなところですか?

  • やりがいは、お金の流れを通して会社全体が見えるところですね。
    生産には人の力も必要ですが、お金がなければ何も始まりません。そのお金をどう使うかで、どんな結果が生まれるのかを考えるのが面白いです。
    また、工場に行くと実際の現場や設備を見ることができて、「自分はこんな会社で働いているんだ」と実感するのですが、その時もやりがいを感じます。

  • なるほどですね。
    数字を通して会社全体を見ている、という感覚はすごく大事だと思います。

  • 就職活動をしている際、セメントのことはよく分かりませんでしたが、社歴が長い点に魅力を感じたんです。長く続いているということは、そこで働く方が成長を感じられたからこそだと思っていて、働いている方の笑顔も魅力的に感じました。

  • そうですね。麻生セメントは長い歴史の中で、人を育てながら仕事をつないできた会社だと思っています。

  • 一方で難しいのは、歴史のある会社なので、各部署の流れを理解しないと会話が成り立たないところですね。まだまだ勉強中です。

  • 最初は迷いますよね。
    でも、ちゃんと理解しようとして向き合っているからこそ、周りも自然と手を差し伸べてくれているんだと思いますよ。

  • また、コスト変動の要因を正確に捉えることも難しいです。現場の動きや季節要因など、さまざまな要素を組み合わせて考える必要がありますから。

  • よく分かります。私も全社の数字をまとめる中で、“どこが原因か”を見極める難しさと日々向き合っています。だからこそ、現場と本社がきちんと連携することが大切だなと感じています。

    今後、目指していきたいことはありますか?

  • 両工場の取り組みを、横断的に共有できる仕組みをつくっていきたいです。
    工場ごとの改善事例を全社で共有できれば、“データの見える化”が組織全体の力につながると思います。

  • 素晴らしいですね。
    現場を支える数字が、会社全体を動かしていく。これはまさに、麻生セメントらしい仕事の形だと思います。

管理のための数字から、
現場を支える数字へ
誇りを持てる仕事がここにある

  • 日本での初めての仕事が麻生セメントですが、人間関係がとても良い会社だと感じています。「どうしたらできるか」を一緒に考えてくださるので、自然と話しやすい雰囲気を作ってもらっています。雑談もできますし。働きやすい環境だと思います。

  • そこは、うちの会社の良さのひとつですね。
    歴史は長いですが、風通しの良さや人との距離感を大切にしている会社だと思っています。

  • セメントの強度によって建物の寿命が伸びますし、地震対策にもなります。仕事を通して、セメントが人々の安心や安全を支えていることを実感するようになりました。この会社に誇りを持っています。

  • 麻生グループは150年以上の歴史を持つ、地域に根付いた企業です。セメントは目立つ存在ではありませんが、人々の生活を支える大切な素材。日本のJIS規格はとても厳しくて、求められるセメントの品質や強度は高いものとなっています。さらに日本人は、基準があるとそれよりもさらに上回るように頑張る部分があるんですよね。その姿勢を、とても誇らしく感じています。

    コスト管理の仕事も、一見地味に見えるかもしれませんが、会社を“見える化”して現場の努力を支える重要な役割を担っています。

    働く人にも、“働く意義”というものを感じてもらえるのではないかなと思っています。

  • 以前は“管理のための数字”と思っていましたが、今では“現場を支える数字”という意識に変わりました。
    これからも最高のものを、多く作っていきたいと思っています。

  • 嬉しいですね。
    コスト管理というと少し堅い印象もありますが、実際はコミュニケーションが大切な仕事です。お互いが話しやすく、信頼して意見を出し合えることが、いい結果につながると思っています。
    これからも一緒に、数字の力で麻生セメントの現場を支えていきましょう。

九州から、日本の未来を築く。